文化庁が認定する平成28年度の日本遺産に、淡路市・洲本市・南あわじ市が共同で申請していた「古事記の冒頭を飾る『国生みの島・淡路』〜古代国家を支えた海人の営み〜」が選ばれました。
申請していたストーリーでは、日本最古の歴史書である古事記に記載のある天地創造の神話の中で、最初に誕生する島が淡路島であることを紹介しています。そして、古代国家を支えた“海人(あま)”と呼ばれる海の民の存在を強調。加えて、昨年4月に出土した弥生時代の松帆銅鐸や、日本最古の神社として神話にゆかりのある伊弉諾神宮、淡路人形浄瑠璃など多彩な文化財を交えて構成されています。
今回は全国で19件が認定され、兵庫県からは篠山市の「丹波篠山 デカンショ節」に続く2件目。政府はオリンピックイヤーにあたる2020年までに、100件の認定を目指しています。
・“日本遺産”とは?
地域の歴史的魅力や特色を通じ、日本の文化や伝統語る「ストーリー」を認定する、2015年度に文化庁が創設した制度。自然や文化を保護するのが目的の世界遺産とは異なり、地域に点在する遺産を“面”として活用、発信することで地域活性化を図ることを目的としています。各市町村が申請し、外部委員会(日本遺産審査委員会)が審査。